おとなの私たちが社会人として、ビジネス用途として英語を学ぶ場合、英会話を勉強する目的を改めて明確にすることが大事です。
まず、自分に次の質問をしてください。
英語を話すときに相手の外国人にどう思ってもらいたいですか?
① 相手にこの人は英語の発音が上手だなと思ってもらいたい
② 相手に英語で自分の主張を理解してもらいたい
両方を目指すことができればよいですが、大人の私たちがビジネス英会話を学ぶ場合には、②相手に英語で自分の主張を理解してもらいたい ということではないでしょうか。
心のどこかでずっと縛られていた、英語は上手に話さなければいけないという先入観を取り除くことで英会話能力は短期間で上達します。日本人のほとんどは長く英語を勉強してきていますので、既に自分の中に英語能力を持っています。あとはこれを開放するだけです。
44歳で海外事業部に異動となり中高年から英会話を始め短期間で英語で打合せができるまで上達した私が本気で英会話に取り組む中で気付きました。
コミュニケーションの相手もみなネイティブではない
違うことを前提として英語で話しているから理解しあえる
ネイティブでも訛った英語は聞き取るのは難しい
フランス人なまり、ドイツ人なまり、中国人なまり、タイ人なまり、インド人なまり、そして日本人なまり
さらには
シンガポール人なまり、アメリカ人なまり、オーストラリア人なまり
訛りという言葉が適切ではないかもしれません。個性といったほうが適切かもしれませんね。
お互いに違う英語を話すことを前提として理解しようと努力することがコミュニケーションには大事です。
日本人が日本語っぽい英語になるのは仕方がありません。外国語大学出身者でも同じです。しばらく使わないとすぐ戻ります。小中学校をアメリカで過ごしたひとは別ですが。
海外駐在員でも英語で会議の発言での合間に、えっと、とか あの、とか日本語と同じように挟みますし、相づちも、うん、とか はい、とか普通に使います。
これは日本語で考えて英語で話している証拠です。英語で聞いて、英語で理解して、英語で話す 英語脳が必要と聞きますが、ここを短期間で目指すのは大人にはハードルが高い。強いて言えば最低限のエルとアールのような発音の違いは習得しておくとよいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。大人が英会話を勉強するときは、英語はコミュニケーション手段と認識しましょう。ネイティブみたいな発音を目指す必要はありません。そうすれば、すでに自分の中にある英語知識が自然と口から出てきやすくなります。
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